第22回地域福祉セミナー
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第22回地域福祉セミナーを開催いたしました
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
テーマ「みんなで考える 支えあいのこれから」
①開会・主催者挨拶等
③パネルディスカッション
④閉会
※ 基調講演につきましては、限定配信となっております。ご視聴になりたい方につきましては、事務局(仙台市社協地域福祉係:223-2026)までご連絡ください。
ご質問の回答
時間の都合により当日応対できなかったご質問の一部について、登壇者の皆様から回答いただいております(クリックしてご覧になれます)
課題先進地だからこそ、課題「解決」先進地になり得ると思います。(斎藤様)
「やりたい」だけでなく、「求められていること」「できること」の3つが重なり合うところで、取り組みを考えることが大切です。これができていると、自然に目的意識を持って活動するようになります。(斎藤様)
アイディア出しは質より量。井戸端会議のような場(雑談・世間話・話の脱線OK)が大切です。つぶやきの中にこそヒントがあるので、雑談・世間話を軽視してはいけません。(斎藤様)
負担になっている事項・業務内容を「事細かに棚卸し」することが大切です。棚卸しすることで作業が可視化され、負担軽減に向けて手の打ち所(やるべきこと/やらないこと/他に頼むこと)が見えてきます。(斎藤様)
だからといって有償ボランティアだけになるのも問題です。大切なのは有償と無償のバランス。お互いさまの精神を、現代に合わせて再構築していくことこそが重要です。有償か無償かは、この精神が浸透していることを前提に、作業の内容・専門性の有無によって変わってきます。(斎藤様)
子どもたちに対しては、福祉への参加ではなく、「お互いさまの精神」の醸成こそが大切です。この積み重ねが、結果として福祉への参加になります。お互いさまの精神が醸成されていない段階で、活動の参加を求めているから定着しないのです。(斎藤様)
子どもたちに参加してもらうと、活気も出る。また、子どもたち自身も学校と家だけでなく視野が広がると思います。(大野様)
年少、子ども世代の地域福祉の参加については、ぜひ推進したいと考えます。
小さいころから安心して地域の大人と接することができる機会が減少しており、子どもたちの育ちや経験といった観点で、非常に危惧しています。また、福祉を必要とする方々にとっても子どもたちの言動や頑張りが大きな励みになると考えます。
大人の見守りはもちろん必要ですが、子どもたちが当然のように地域と関わる、という視点を育てるという観点でもぜひ推進したいと考えます。(今野様)
地域福祉とは何でしょうか? あらためて、考えてみました。
全国社会福祉協議会さんの言葉を借りると、「それぞれの地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や公私の社会福祉関係者がお互いに協力して地域社会の福祉課題の解決に取り組む考え方」です。
仙台市は、「地域共生社会」の理念の実現、すなわち、「制度・分野の枠や、『支える側』『支えられる側』という従来の関係を超えて、人と人、人と社会とがつながり、一人ひとりが生きがいや役割を持ち、助けあいながら暮らしていくことのできる、包摂的なコミュニティ、地域や社会を創るという考え方」の実現を目指して取り組みを進めていますが、この「一人ひとり」、前述の全国社会福祉協議会さんの「地域住民」には、当然に年少世代や子供世代も含まれると考えています。
ですので、「是非」と問われれば「是」だと考えますが、年少世代や子供世代にとって、「お互いに協力して」「助け合いながら」というふうに感じられるかが、大きなポイントになるのかな、と思います。
いわゆる多世代交流、保育所や幼稚園のお祭りに地域の高齢者が参加する、あるいは小学校の生活科の授業で高齢者が戦争体験やかつての地域の姿について話をする、こういったことも、年少世代の地域福祉への参加になると思います。
後者などは、高齢者が年少者へ福祉活動をしているように見えますが、年少者が高齢者の話を聞くということ自体が、高齢者の生きがいにつながります。そして、実際に地域で起きた戦争などの出来事を、直接体験した方から聞くことは、年少者本人にとっても、かけがえのない体験となるはずです。
年少世代、子供世代にとって、こういった体験は、核家族化でなかなか触れ合う機会のない高齢者への理解につながるとともに、時間が経過して、社会へ出た後などに、地域への愛着として蘇ることもあります。もちろん、高齢者側の、子ども・若者への理解も深まると思います。
(余談ではありますが、超高齢化社会の日本において、若者が高齢者と接することを避けて通ることはできないので、若者と高齢者の相互理解は、両者にとって、人生をストレスなく過ごす大きなアドバンテージになるのでは、と思います。)
また、東日本大震災は日中に発災したこともあり、地域には、高校生以上の大人が少なく、中学生が地域で活躍しました。誰に強制されたわけではなく、自発的に動いた子どもが多かったと聞いています。家族のために動けば、結果として地域のためになった、ということでしょう。
震災後はこの経験から、地域の防災訓練に、中学生を積極的に参加させるところが多くなりました。いざという時に中学生に頼りたいから、ではなく、中学生は、十分に地域の一員だと強く感じたからだと思います。
また、これは個人的な所感ですが、震災の時には、子どもの頃に参加した町内会活動の思い出や知識が、結構役に立ちました。
少し話は変わりますが、「割れ窓理論」という言葉を耳にされたことがあるのではないかと思います。説明は省略しますが、ゴミの落ちていない街、住民が挨拶しあう街は、住民が地域に関心を持っているので、犯罪者に狙われにくいと言われます。地域福祉・地域活動で年少者と地域の大人が触れ合う機会が多ければ、挨拶し合う機会も増え、文字通りの「安心・安全なまち」づくりにつながるのでは、と思います。
そうは言っても、年少世代、子供世代の地域福祉への参加は、価値観やコミュニケーションのギャップ、お互いの助けに対して過度な依存が生じるリスクなど、不安や負担感はあると思いますので、年少世代、子供世代が地域福祉へ参加するにあたっての支援者が、双方が理解し合える、適切な配慮や工夫をすることが大切なことだと思います。(庄子様)
若い人も含めた様々な年代の方が関わっているからだと思います。また、会議だけでなく雑談の中で発想が生まれるのかと思います。(大野様)
月1回、計年8回開催しています。周知は市民センターだよりに掲載しています。芳しくない時は老人クラブに声をかけたりしています。(大野様)
仙台市の市民協働ナビで詳しく紹介されていますので、参考にご覧ください。
みんなのカフェでは、スマホ交流会の際に男性がたくさん参加されました。ただのお茶のみでは女性しか参加しないので、何かテーマを設けて(麻雀や囲碁将棋など)開催するようにしています。(大野様)
今回、回答できなかった内容や、その他ご質問等がある場合は、事務局まで直接ご連絡ください。
当日の様子
アンケートから
- 身近な課題に目を向けること、ついでにやる、まとめてやる、アイディア工夫、実験してみることが大切だと思いました。
- リアルタイムで聴衆側の疑問を取り上げて、会話を広げるという形態が新鮮だと思いました。分からないことをその場で解決できる企画、 とても良いと思います。
- 現在の課題(少子高齢化)の理解が変わり、今後の対策に大きなヒントを貰えて良かった。新たな視点を教えてもらえた気がします。
第22回地域福祉セミナー 開催概要
【第22回地域福祉セミナー資料】
オンラインにて参加される方は、資料データをダウンロードして必要に応じて印刷をお願いします。
1, 日時
令和6年10月10日(木) 13:15~15:45
2, 会場
【会場参加】 仙台市福祉プラザ2階 ふれあいホール(仙台市青葉区五橋2丁目12-2)
【オンライン参加】 各参加者の自宅や職場など(インターネット環境必須)
※申込時に会場参加またはオンライン参加のどちらかを選択
3, テーマ
「みんなで考える 支えあいのこれから」
4, 参加費
無料(事前申し込みが必要です)
5, プログラム
(1)基調講演『地域福祉の持続可能性を高めるには分野を超えた補完性が大切 ~これまでとこれからは違う!時代に即した進化が不可欠〜人と人がつながる、これからの地域づくり』
講師 : 特定非営利活動法人 都岐沙羅パートナーズセンター 理事・事務局長 斎藤 主税 氏
(2)パネルディスカッション『私たちの視点から見る支えあいのこれから』
【パネリスト】
八木山地区社会福祉協議会 会長 大野 貴子 氏
株式会社ユーメディア 取締役 今野 彩子
仙台市健康福祉局保険高齢部参事 兼 地域包括ケア推進課 課長 庄子 希恵 氏
【コーディネーター】
特定非営利活動法人 都岐沙羅パートナーズセンター 理事・事務局長 斎藤 主税 氏
6, 申し込み方法
令和6年10月1日(火)までに所定の申込書に記入の上、郵送・電話・FAX・Eメールのいずれかにてお申込みください。定員の都合上、参加不可の場合のみお知らせします。
お申込みフォームはこちら
7, その他
ご来場の際は公共の交通機関をご利用ください。自家用車の場合は近隣の有料駐車場をご利用ください。
8, 開催要綱及びチラシ
本件に関するお問い合わせ先
地域福祉課地域福祉係
TEL : 022-223-2026
FAX : 022-262-1948